勘弁してくれ/ネタバレあり

勘弁してくれ

今回扱うのはBLCD作品「勘弁してくれ」。

初版2009年の、これまた古めの作品。(←とはいえ、これくらいの時期がBLCDの黄金期感あります…一番作品が多い時期だという気がする)

 

メディア化も進んでいない作品なので、中身に触れつつ、記していきます。

 

 

「一夜の相手」かと思いきや…

あらすじです。

主人公はアパレル会社の現場でサービス業に従事する「慎一」(演:近藤隆)。

「慎(つつましい)」の字に反して、その性生活は、色々な男性をとっかえひっかえして遊び歩くという、わりと緩い感じ。

忙しい日々の中で、仕事のストレスを吹っ切るためにも気軽に遊びまわりたいという性格です。

 

話は、「慎一」が、同僚の恋人「羽賀さん」と別れ話をする場面からはじまります。

 

予想外にこじれてしまった別れ話を終わらせるために「慎一」が当て馬として使ったのが、後の「慎一」お相手となる「義祟」(演:鈴木達央)でした。

その場の会話だけで関係を済ませようとする「慎一」でしたが、「義祟」の男らしい声と容姿に惹かれていき、ついにはその場で関係を持ってしまいます。

 

行為の最中、自分を少し手荒に扱ってくる(でも上手い)「義祟」の調子にテンポを乱され、戸惑いながらも、どうせ一夜の関係と割り切っていた「慎一」。

しかし、この「義祟」、実は「慎一」が幼いころからよく面倒を見ていた、年下のはとこだったのです…。

 

大学進学とともに上京した「義祟」は「慎一」の元に度々上がり込むものの、「慎一」に対して”年下のはとこ”として接します。そんな「義祟」に、めんどくさそうに対応しつつも、さりげない色気や男らしさに、次第に心から惹かれていく「慎一」。

しかし、人知れず恋心を燃やしていく「慎一」からみると、「義祟」の態度は少し素っ気なくて…。

 

一方で、実は「慎一」に面倒を見てもらっていた小学生時代から「慎一」に”そういう意味で”思いを寄せていた「義祟」。表にはあまり出さないものの、「慎一」もはや狂気…?!

 

安心してください。ハッピーエンドです。

 

 

BLCD作品、「勘弁してくれ」について

”絡み”少なめ。初心者にはイイけど…

主人公「慎一」のモノローグで話が進んでいく今作。

軽快な進み方と比較的ライトな展開で、気軽に聞くことが出来る作品だと思います。

絡みも、1時間作品(1時間で完結するBLCD)によくある2回と多くないので、ヘビーな展開や激しい絡みの連続になれない方には、とてもおすすめな作品です。

また、この作品で「攻め」側を演じているのが、鈴木達央さんなので、「攻めの王道を一度は味わいたい」という方にもおすすめです。

 

とはいえ、”ガッツリ系”の「慎一」役、近藤隆さん

「絡み」が少ないため初心者向けと書きましたが…「受け」役の近藤さん、けっこうガッツリ甘い声を出していらっしゃいます。。

”女帝”…とまではいけませんが、かなり気合の入ったお芝居でしたね。。。喉が辛そう。

 

 

シチュエーションCDでもお馴染み。もはや王道?!「義祟」役、鈴木達央さん

爽やかなルックスでもお馴染みの鈴木達央さん。

でも(勝手なイメージですが)、攻めるときはかなりじっとりと攻める役が多いイメージがあります。甘い声で囁いて、相手を追い詰めていくような感じのセリフが多い感じがする。

そんな(私の勝手な)イメージにぴったりはまっていたのが「義祟」でした。

年下のはとことして「慎一」に甘えて見せたり、少年のように奔放で快活な感じをアピールする一方で、ふとした場面で男としての頼もしさを醸し出し、ベッドの中ではねちねち攻めていくという。

私的には、すごく鈴木さんのイメージに合っていて、楽しく聞けました♪

 

初心者にもおすすめ!ライトで王道な展開

ライトで王道というと安っぽく聞こえてしまうかも知れませんが、お二人のお芝居の掛け合いが心地よく、リズムもよく。聞いていて心地よい作品となっています。

初心者の方、気軽BLを楽しみたい方にすごくお勧めな作品です。

 

おたのしみに♪

 

amzn.to